脳脊髄液の循環を整え、人間が本来持っている自然治癒力を高めるテクニック。

SOT(仙骨後頭骨テクニック)はカイロプラクティックの中のテクニックの一つで、仙骨(Sacrum)、後頭骨(Occiput)、治療法(Technic)の頭文字をとって名づけられた治療法です。
この2つの骨は脳と脊髄を覆っている硬膜で固定されており、この膜の中は脳脊髄液(CSF)で満たされています。

脳脊髄液は中枢神経の保護、栄養補給、老廃物搬出などの役割を持っており、後頭骨と仙骨のわずかな動き(第一次呼吸メカニズム)で脳と脊髄、他の神経組織をめぐり体を循環しています。この循環システムこそが、健康を維持するのにもっとも重要な機能なのです。

しかし、様々なストレスがかかると土台である骨盤(仙腸関節)が捻れをおこし、次いで脊柱、頭蓋骨もひずみを起こし、その結果、硬膜も湾曲が起こることで脳脊髄液の循環が滞り、様々な神経障害を起こすといわれています。

SOTは、この椎骨の変位をブロックという器具を使い、クライアント自らの体重を利用して無理なく矯正し、脳脊髄液の循環を整えることで人間の本来持つ自然治癒力を高める手技療法がSOTです。 とくに自律神経失調症・坐骨神経痛・頭痛・手足の痺れなどに有効といわれています。